高山本店の歴史

昭和40年代の神保町の古本屋街

明治8(1875)年、福岡県久留米市で武士を相手に弓矢の修理をしていた初代が、明治維新後に古書を取り扱うようになったのがはじまりです。その後神保町に移り、店を営むようになったのは明治30年代ごろです。 

第6回神田古本祭りの様子

神保町周辺には明治時代に多くの大学ができ、学生たちが古書を売りにきては買い求め、そうして神保町は古書店街として発展してゆきます。喫茶店やカレーの名店も多くあり、当時の学生たちや読書人の憩いの場として愛されてきました。

中国人留学生の早稲田大学卒業を祝う会 高山本店を下宿先としていた 

(中央一列目は2代目清太郎)

昭和に入り、木造平屋建ての多かった神保町界隈も地下鉄やビルが発達し、神田古書センタービルは昭和53年(1978年)2月11日に開店しました。 9階建ての高層ビルとあって、古書を扱う神保町を代表するランドマークになりました。

左から3代目、4代目、5代目 上は初代、2代目

また、作家との交流も深く、3代目は檀一雄、大岡昇平、柴田錬三郎、瀬戸内寂聴、司馬遼太郎とも交流があり、作家が原稿を書くにあたって、神保町中の史料集めに奔走しました。

これからも歴史に残る大切な本の魅力を伝える場として、神保町のランドマークあり続けます。